福知山での今回の用事は、ピアノコーダーの修理です。ときどきここで紹介してるように、ピアノコーダーは、piano reproducing system と言われる、ピアノの自動演奏装置です。

福知山木綿倶楽部画像@東洋マーク

木綿倶楽部

見た目はただのピアノですが、このなかには、ぎっしりと電子機器が潜んでいます。

このピアノコーダーは、約40年前に、最高級オーディオで有名だったアメリカのマランツ社が売り出したものです。それまでは空気の負圧を利用したシステムだったピアノの自動演奏装置が、コンピューターの原理を利用したものとして、はじめて世界にお目見えしたのです。

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音楽データは、デジタル化されて、その記憶装置はカセットテープが用いられました。その頃はまだパソコンの無かった時代です。フロッピーディスクも、まだでした。カセットテープが記憶の媒体であったなんて、なんと古臭い!と思われるでしょうが、それでも、基本的な原理は現在のものとなんらかわらないので、カセットテープをほかのものにかえても、音楽のデジタル信号さえ同じものが送れたら、今でも利用することができるのです。

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この日の仕事は、動作不良になったテープレコーダーの修理でした。これはなんとか直すことができました。しかし、肝心のカセットテープがだめになっているので、ほとんど使い物になりません。テープが伸びたり、ゆがんだり、ヘッドに当たる部分のパッドが外れていたり、回転が固くなっていたり。たくさん持っておられるテープの大半が、だめになっていました。

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そこで、このカセットテープレコーダのかわりに、パソコン、あるいはアイパッドなどを使うことを提案しました。連休明けには、ばしっと決まった演奏ができる、すばらしい自動演奏装置に変身します。

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