夏は、夜の散歩が気持ちいい。有野川は、六甲山の北側から流れ出し、通称有馬街道にそって北に向かい、道場町にはいって、やはり南から北に並行して流れる、有馬川と合流し、進路を東に変えて、さらに、北の方から流れてくる武庫川と合流して、宝塚方面に進んでいきます。
同じ神戸市北区=裏六甲を流れる川でも、淡河川や志染川は、西に向かい、加古川に合流します。神戸市北区の大池あたりが、分水嶺になっているようです。
これら、武庫川と加古川とは、源流のほうにさかのぼれば、ほんの近くになるのだそうです。武庫川と加古川との、自然の中での水争いが、太古から繰り返されて、今は武庫川が負けて、加古川の方が水量も多く、豊かではありますが、またいつの日か、武庫川の方が豊かになることもあるかもしれない、と、前に、三田市にある県立「人と自然の博物館」の先生が、おっしゃってました。
30年ほど前、このあたりにまだニュータウンが無かったころ、毎日カブトムシを見つけることができたし、この川一面、蛍が光っていたし、カエルの声もにぎやかでした。しかし、ニュータウンができてからは、カブトムシは一匹もみていないし、蛍は激減して、ちらほらしか見えなくなったし、カエルの声もちょっとしか聞こえなくなりました。蛍は、今年はまだ一匹も見ていません。
なぜでしょう。ニュータウンは下水道完備のはずなのに。それなのに、蛍も、トンボも、ハチも、こんなに少なくなりました。きっと、森がなくなったので、雨水が浄化されなくなったり、コンクリートの道路やタイヤのかすが流れてきたり、いろんな動物が、道路や家にさえぎられて、移動できなくなったり、そんなことが大きく影響しているんだと、思います。カブトムシが育つのに大切なクヌギの木も、減ってしまったのでしょう。そして、自動車が何倍にも増えて、排気ガスがすごいことになってきたのでしょう。
最近では、太陽光発電が盛んになり、家の屋根だけではなく、山の斜面などにもたくさん設置されてきました。原子力発電を続けるよりはずっとましでしょうが、そのような環境のことを考えるなら、緑の環境についても、もっと配慮がほしいと思います。
わたしがリーフを選んだ理由も、ほんのささやかなことでしょうが、こんなところにあります。
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